ARM106

ARM106とは…

ARM106の名称は、浅舞酒造が106期目に秋田の田んぼから採取した稲麹から分離した麹菌で醸したことに由来しています。

株式会社丸茂組さんにご協力いただき休耕田を再生して栽培した秋田酒こまちを原料米に、浅舞酒造が秋田県内の田んぼで採取した稲麹から秋田今野商店さんのお力で分離に成功した麹菌『天の戸RM-2』と秋田市の新政酒造場で分離された酵母『きょうかい6号(泡あり)』で醸した1本。すっきりとしたのど越しの中にもコクを感じる余韻が広がります。

きょうかい6号は秋田県で開発された清酒酵母

通称「新政酵母」は、昭和5年(1930年)に秋田市の新政酒造から分離された酵母が日本醸造協会の「きょうかい6号」酵母として採用されました。現在販売されているきょうかい酵母の中で、最も歴史の古い酵母として引き継がれています。

また、昭和62年から秋田県と秋田県酒造組合で共同研究が始まり、平成2年(1990年)に吟醸酒ブームの中で全国に先駆けて「秋田流花酵母(AK-1)」が誕生しました。このAK-1を使用した酒が平成3年(1991年)の全国新酒鑑評会で金賞26点を受賞し、蔵元数では25社と都道府県別蔵元数受賞としては全国1位に輝きました。そして同年、AK-1使用の酒に秋田県産地呼称清酒認証制度を採用した秋田県の統一ブランド「秋田旬吟醸」を発売し、一大旋風を起こしました。

日本醸造協会はその優秀な特性に着目し、平成8年にAK-1が「きょうかい1501号酵母」に採用されました。新政酒造の「きょうかい6号」以来、60年ぶりに秋田県産まれのきょうかい酵母が誕生となったのです。